誰に商品・サービスを購入して頂くのか？

購入ターゲットの決定は非常に大切です。
例えばお弁当を提供する場合でもターゲットがビジネスパーソンでは不十分です。

高年収の方をターゲットにするのか？そうでない方をターゲットにするのか？でも全く違ってくると考えられます。
男性か女性か？20代の方が好むお弁当と50代の方が好むお弁当は違うはずです。

販売チャンネルを明確にしよう。

お弁当の販売方法も店舗で販売するのか？配達で販売するのか？移動販売を使うのか？
インターネットで販売するのか？色々な手段があります。

ターゲットを明確にしていればその方達への最適な販売方法を見つけ出す事も重要となります。
皆様の扱う商品が有名百貨店や有名ネットサイトにて販売が決まっている場合はアピールをしましょう。

社会に評価されている企業から取扱いを見込まれている場合、間接的ではありますが皆様の商品・サービスも評価されていると考えられますので「実績がある」と評価できるからです。

販売先に掛取引が発生する場合の書き方について

ここで気を付ける事は販売先への丸代金が手元にくるまでの期間と仕入れ先への支払い期間のタイムラグが運転資金の範囲内であるかどうか？です。

例にしますと運転資金300万の金属加工業者さんが販売先からの入金が半年後の場合で、
粗利率は50％毎月200万円の売り上げいくら毎月の売り上げが約束されているとしても
入金は半年後ですから、仕入れ先への毎月の支払いを考えるとそのほかの経費を考えるまでもなく3カ月目には運転資金が0となります。
（実際には遅くても2ヶ月目には運転資金が尽きています）

仕入先の目途がたっていないと、仕入原価の見通しが不明確で、事業計画が不安定だと考えられます。
信頼でき、かつ条件の良い仕入先の確保は事業の成功を左右するので、早めに目途をたてましょう。
融資申請においては、事業の実現性にも疑問符が付けられてしまいます。
「事業の見通し」で作成することととなる損益計算書をもとに、ここは記載しましょう。

資金繰り表を添付しましょう。

＊資金繰り表記載例（創業～4ヶ目迄）

最低、3年間分の月次表は作成しましょう。36ヶ月分は必須です。

「人件費の支払い」の書き方

人件費についても仕入と同様、事業計画上の収支に大きく影響する部分です。
どの程度のスタッフが必要なのか計画段階で十分検討しましょう。
加えて、従業員の給与を何日に締めて、何日に支払うのか？を記載しましょう。
当然ながら資金繰り表と連動した創業事業計画書が必要となります。

最近は十分なヒアリングもせずに（電話で30分のみ等、驚きのテンプレート事業計画書を販売する会社もございます）事業計画書のみを作る会社の創業事業計画書で見かける落とし穴ですが、利益の確保のため極端に人件費を安く見積もる傾向があります。
オーナー1名とアルバイト1名～2名で
どうやってイタリアンレストランのランチタイム20席を2回転させるのでしょうか？
セルフのうどん屋さんでも無理な計画ですよね。「実現可能な事業計画書」が何より大切です。

《皆様に避けて頂きたいこと》

創業事業計画書にはインターネットからダウンロードした、事業計画書フォーマット・サンプル・雛形・書式・事業計画書テンプレートは避けて下さいませ。
絶対に避けて頂きたいのが事業計画書のエクセルテンプレートです。
日本政策金融公庫や制度融資の融資担当者は金融機関の中でも特に優秀な方で事業計画書を見るプロです。

例えるならば、バレンタインで板チョコをもらって「本命チョコ」と言われても悲しい物がありますよね。
「本命チョコ」は、やはり手作りでないといけないと私達フルサポは思います。